032祭 甲骨365

平成31年2月1日(金曜日)20190201太陰太陽暦1227己巳06 原姿力発想032祭祀01祭 楷書の祭から示を引いた文字。 原姿は、よりシンプル! 現代の暦の2月から「祭祀」をテーマに文字を詠む。2月1日は「祭」の文字からスタート。 「祭」や「祀」には「示」の文字がある。しかし「示」は甲骨には刻まれていない。楷書の上部の造形は、祭肉と、それを供える手のカタチの表現で、小さな点々は、供物から滴り落ちる血を表現するとされる。「祭」のもと、最初期の文字は何故、シンプルなのか。これは「言挙げせず」の精神があるからである。身内に通じる「あれ」「それ」「これ」、日本の天皇記では、天皇の言葉を聞き間違えて殺害してしまった物語もある。あえて言わない。よくも悪くも、あえて明記しない。本来は忌慎んで、余計なことは「言挙げ」しなかった。よりシンプルな祈り。もしくは案は必要なく、自然にそのままお供えしたのかもしれない。 祭の文字を含む甲骨文字をTraceする。 商王朝の祭りには、5つの文字が充てられている。祖祭の体系で周祭五祀とよばれ、終始一巡するのに一年を要する。※一年には歳の字に用いる。 〔説文〕一上には、「祭祀なり」とあり、祀とは巳(蛇)の形に従う字で、自然物を祀ることをいう。巳は蛇の形。自然神を祀ることを祀という。蛇はわが国でも夜刀(やと)の神といい、渓谷を支配する神とされた。 甲骨文字を眺めると驚くほど神道の祭具と一致する。神職の経験を重ねて、その仮説は現実となって証明できると知った。案(示)、神饌(祭、多)、御神酒(酒)→器、薦(席)→糸、破魔矢→矢などなど、例を挙げればほとんどの文

<番外編>祀り 甲骨文字

2月から、祭祀関連文字。 祭祀とは、何か、(2月1日「祭」) 番外編として「祀」について。 自然への畏怖の念。小さいちいさい虫。その生命力。蛇の異様な生態。 虫については、いきもの編で詳しく紹介します。 1月は、お宮に関する文字。現在~甲骨曼陀羅、最終調整、制作中~ <番外編>原姿力発想 「祀」 了。

031賓 甲骨365

平成31年1月31日(木曜日)20190131太陰太陽暦1226戊辰05 原姿力発想031お宮21賓 それは、おもてなし!? 賓を甲骨文字のシンプルな形まで遡ると、 [会意]宀(べん)+万。白川翁は金文から宮の宗廟に犠牲を薦める意とし、その後さらに貝を加えて「賓」となるとする。神霊を迎えるときの礼。賓は賓客。賓客とは、古くは客神を意味した。 〔詩、周頌、有客〕は、殷の祖神を客神として周廟に迎えることを歌う。賓は客神。またその客神を迎え送ることを、賓迎・賓送という。それよりして人に返報するを賓といい、主に対して客礼をとることを賓といい、主従の礼をとることを賓服・賓従という。 甲骨文には成において、大甲(祖先神)へ、父の乙に対して、賓の儀礼を斎行することが刻まれている。 合2203(一期)に見える「賓」は、人と進む足の造形である。 合17569では、お宮の中に「即」の象形が見え、食の前に蹲踞する人であり、まさしく、おもてなしを表現した表現だ。 また、下の「修」も、人をうつ象形であるが、 修祓儀礼を連想させる。食の前に禊、神々をまつる前に。その聖域に踏み入れるとき、そして祭祀を斎行する際に、禊の儀礼は欠かせない。我が国での一般的な簡略化された方法としては、お参り前の手水となる。 甲骨文のひとつひとつを深く考察していくと、その數は膨大となるが、もうひとつ。 十干十二支も刻されているために、三日後の日付の経過が解読できる。 祭の準備は、祭とともに重要である。当日まで緊張感とともに、細部にわたっての確認を怠らない。滞りなく申し上げましたと、神々ではなく人々(みなさま)にも報告をしなければな

030宇宙 甲骨365

平成31年1月30日(水曜日)20190130太陰太陽暦1225丁卯04 原姿力発想030お宮20宇 <合気大宇宙:邑守水分揮毫作品>世界のAKI武田道場の掛け軸として。 毎年、ご依頼をいただき、ありがたく世界へと羽ばたいてくれている。お陰様で現在、数か国の道場の掛け軸となっている。作品のテーマは「合気大宇宙」2018年はペルー、チリ。合気の精神を師範と語り合い、常に感動を受けながら作品を創作させていただいている。武田義信翁の、包み込む合気は、国境を越えて、あらゆる境界線を取り払い浄化させてく力をもっている。毎年、作品を制作させていただいて、感謝しています。みなさまも各国へ行く際はぜひ合気道場へ。 宇宙への考察は奥深くて面白い。それは文字の言霊(甲骨文字)からはじまる。 甲骨文字の宇宙をみていこう。 現代の「宇宙」ができるまで、文字変遷は神話や寓話と交叉しながら、物語を紡いでく。 下半身を絡み合わせたフクギとジョカの図を眺めると、金文造形にあるような、絡み合う二龍(虫)のエネルギーを放出させるような、命の誕生の瞬間を想起させる。 甲骨文字まで遡ると、驚くことに、「柱」としての意味を持つ文として解読することができる。我が国の神話において、神々を数える際には、ひとはしら、ふたはしら、、、と、何人でも何匹でも、何体でもなく、「柱」を単位としする。神という柱。宇宙の「宇」は御柱であった。 諏訪大社のおんばしら祭からも、お宮の大黒柱の重要性は引き継がれている。 宇宙の「宙」においては考察すべき甲骨文がいくつかあり、地名や、その地名の勢力として刻まれている。また、撲滅の「撲」も、お宮に関係

029 寮 甲骨365

平成31年1月29日(火曜日)20190129太陰太陽暦1224丙寅03 原姿力発想029お宮19寮 どんと祭の火は、もう消えただろうか。。。 年末から新年にかけて、昨年の授与品等のお焚きあげの準備をする。年頭から火をともし、三が日が過ぎても、長いあいだ火は燃え続ける。以前、ご奉仕させていただいたお宮は、スペースが大きく、規模が大きいために1月のあいだは、下旬になってもかすかに火種が残っていた記憶がある。。。 燃える木々、お焚きあげは甲骨文字にしっかり刻まれていた。 寮とはなにか。火で浄化された赤心。寮は、もと庭燎(にわび)をいう。庭燎を以て守る神聖な建物を寮といい、その職制にあるものを寮・僚という。この文字を見ていて、真っ先に、どんと祭、そして仏閣でのお焚きあげ、さらに少年時代、、、中高校時代の6年間の過酷な男子寮生活を思い出した。寮は神聖な建物だったんだなぁ。。 甲骨文字では「師寮」に在り。という文が多く刻まれている。まさしく師の寮である。 静謐なお宮、選ばれた木に、火をつけ以て、浄化する。 その願いを成就することもあるだろう。 乾燥した空気の季節だからこそ、あえて火を興す。清浄を保つために。 地上の定めとして、不幸な火事を禦ぐためにも、祭事として燃え盛る炎。 燃え尽きたあとの祀はまた、自然に還っていくだろう。 甲骨文字の言霊も、古から自然に通じていた。 原姿力発想029お宮19寮 了。

028 宣 甲骨365

平成31年1月28日(月曜日)20190128太陰太陽暦1223乙丑02 原姿力発想028お宮18宣 まわる、めぐる、重ね重ね、ぐるぐるする。そんな渦巻みたいな、くるくるくるりラインが、お宮の中にある文字。でん!としている。この「亘」は半円形にめぐるものを意味する。 くるりは京都のバンド。ラーメンにあるのは鳴門。 あのどんぶりとかによく描かれている四角い渦巻門マークは? 一説に、青銅器にも見られる雷文(らいもん)だとも言われている。田畑にイナズマ。天の意思を図案化したとか。周王朝以降のデザインと思いきや、そうなると甲骨文のこの図形は原点となるのではないか。 mark造形思考↓ ラーメンおいしそ~。ちなみに甲骨文字の「雷」の文字は申と田圃で、markというよりイナズマの鋭い造形を基調にしている。宣の中央の「亘」の象形が、あのmark(雷文?)に近い。青銅器は、とうてつ文を掲載した。甲骨文字から現代のラーメンとつながる造形デザイン。古(いにしえ)から造形思考をめぐらすのは面白い。 さて、「宣」の文字が刻まれた甲骨文をTrace。南に宣。方角としての南へ、宣命をたてまつる儀礼か。南の方角は現代の神社作法も重なる重要な方角となる。 仙台でのご奉仕は、神社(お宮)の四方八方の苔を整理し、ぐるり一周を清掃する。一般の人は入ることはできないが、神職や巫女が帚を以てお宮周辺の草木など自然の浄化に務める。奉仕精神というのは、ボランティアとはニュアンスがちと違う。ご奉仕するといえば神社でのひひの社務生活。お宮をまもるということ。「衛」「韋」など、お宮をぐるりと護衛する文字にも通じる。お宮を一周。宣

027廳(庁) 甲骨365

耳さときひと。 耳をすまして、四季折々の変化を感じ取る。 甲骨文字に刻まれる世界は、三千年以上経ても、我が国の文字の言霊として、存在感を放っている。さぁ、耳をすまして。

本日、甲子の日。

本日は2019年はじめての甲子の日、60日の六旬(10(十干)×6)のはじまりの日である。日にちではなく、年(ねん)でいえば、甲子園は甲子の日(1924年大正13年)に誕生した。 十干十二支は3400年前に刻まれた曆の基本で古代最古の貴重な曆の思想である。ちなみに村上春樹の「19

026 向 甲骨365

平成31年1月26日(土曜日)20190126太陰太陽暦1221癸亥60 原姿力発想026お宮16向 宕 塞 「その疾きこと風のごとく、その徐かなること林のごとく、侵掠すること火のごとく、動かざること山のごとく」孫子の兵法の第七「軍争篇」 火は畏怖するもの。この時期は特に火事のニュースが多い。空気が乾燥している。火の用心である。人知のおよばない火の難を逃れる為、古代から人々は祈りを捧げた。 あの愛宕神社の火伏の神は、なぜ「あたご」と呼ぶのか。記紀神話によれば、イザナミとイザナギとの間に生まれたカグツチは「火の神」(火産霊)である。生まれた時に母イザナミは焼死。出産は人生の一大事、古代ではなお過酷であったであろう。子どもが仇となって母は亡くなった。この子どもと母の関係から「仇子」(あたご)と称され、「愛宕」の語源となったという説がある(本居宣長『古事記伝』)諸説アリ。 愛宕の神は本来「境界の神」(塞の神)であり、東の比叡山、西の愛宕山の境の京を鎮護するために配所され、とりわけ愛宕神社には火伏せの神として祀られたというのである。 「向」の文字は、お宮の中に口(さい)を配置した文字であるが、石を配した愛宕の「宕」そして、塞の神の「塞」という文字。甲骨文字では、3字とも、お宮や施設に関連する重要な文字である。原姿まで遡っても、繋がっていた祭りの言霊。火への畏怖の念は古代から変わらない。 「向」は斎場(祭祀施設)としての用例がみえる。また地名としての用例もあり、重要な場所であったことが刻まれている。 口(さい)については、祈りの文を入れる器、その器という構造が、人類に新たな文化を始動させ

025 定 甲骨365

平成31年1月25日(金曜日)20190125太陰太陽暦1220壬戌59 原姿力発想025お宮15定 過ちはこの世の定め~ 三日月はあの世の要…井上陽水「この世の定め」(カシス) 「定め」とは不思議なご縁である。 昨年、11月に新たに会社を設立、名を「大邑商」とした。会社を設立するにあたり定款を作成する。さて定款とは、活動を定めた根本規則またはこれを記載した書面である。 さて「定」は甲骨文字では、どのように刻まれていたか。 地名用例として、安易に甲骨文を解読できるのは主に「~に在り」という形式で刻まれているものが多いからである。在定=定(地名)に在り また、貞人名として解読できるのは型式があるから。 十干十二支卜○貞 ←○ ここには名前が入る 例)己未(56)に卜して 定(貞人名)貞う。 十干(己)十二支(未) 卜(占って)○○(貞人名) 貞 しかし甲骨のカケラの中には、欠損して読めないものもあったり、 1期~5期の300年間で、字形を刻む人の変化も相まってカタチが異なるものも多く存在する。誤字脱字、間違えたりするのは古代人も同じ「ひと」である。 間違いはこの世の定め~神々の手で描かれるテレビアート!? ただ、スタンダートなグルーブは普遍的ですな。 根源の定めを、旅しよう。 原姿力発想025お宮15定 了

024 宰 甲骨365

平成31年1月24日(木曜日)20190124太陰太陽暦1219辛酉58 原姿力発想024お宮14宰 現代の文明は、過去の先人たちの歴史の上にたっている。 時間は前に進み、文明は進化?していくが、果たして進んでいるのか? 宰相とは、政務を補佐する最高官位の者とされた。さて「宰」の文字をさかのぼると、、、 宀は宗廟や宮室の建物。白川翁は辛は大きな把手のある曲刀の象形。犠牲の肉を切る包丁であるとする。宗廟に犠牲を供するとき、天子は鸞刀(らんとう)を用いるが、これを宰割するのはおおむね長老の職とするところであり、その人を宰といった。それで宰領・宰輔の意となる。この文字は甲骨文に登場するのが中期、後期である。(今のところ) 1期や、初期の甲骨まで遡ると、人はお宮の中にいた。 S:人が棒状のものを持つ丮(けき)のかたちである。棒は弋(よく)か、杖のようにも見える。人々に支持を出すリーダー的な存在か。おそらく神に仕える宿命を持った特別な存在であろう。フレーザーのいう「殺される王」のように、トップにいる人間は、しばしば、人々を超越する「なにか(自然など、)」からの裁きを受けなければ全体に示しがつかないのかもしれない。それは現代の東アジア諸国の政治的な事例にも似ている。 また、宰の上に、祭りの肉を重ねた「多」の文字を冠して「多宰」という。 多某は、「多尹」「多亜」「多子」など、職能集団の呼称、いわばチーム名として用いられた。 多宰は特に、戦闘に動員された。遠征軍にはリーダーは不可欠であろう。チームには、指揮をふるう人が必要だ。 この場合の宀(べん、うかんむり)は、固定された常設のお宮ではなく、

023 官 甲骨365

平成31年1月23日(水曜日)20190123太陰太陽暦1218庚申57 原姿力発想023お宮13官 私たちは生きて動いている。地球上には無数の生命体が存在するが、人間はあくまでもそのうちの一種にすぎない。その私たち人間が生きて動くには何が必要か?熱量、カロリー、これらを燃焼させ細胞内に微妙な温度差を生じさせることで細胞を動かしている。それゆえカロリーの補給が止まれば、細胞の集合体である心臓も停止し身体は動かなくなってしまう。~生命と儀礼「神と肉」原田信夫~ かつて肉を食べない民族といわれていた日本人も、実は動物供養などを行ってきた。国家の建前に惑わされない歴史認識は重要である。 古代の肉は「多い」「祭り」という文字にもみえる「タ」の象形だが、それを二つに分けた𠂤(たい)という文字が、官(館)の宀の中の肉である。 宀(お宮)の中に祭りの肉。 甲骨文には祭祀として、地名としての用例が刻まれている。 また師匠の「師」の初文として、三師という軍の編成を王が作る甲骨文が存在する。 王が作る三師(軍隊)は、三つで編成されており、左、中、右の文字も刻まれ、左右の文字の違いも理解することができる貴重な資料だ。※ちなみに4期甲骨なので、商王朝の後期にあたる。 <追加資料> 𠂤に関係する文字は多く、遣唐使、遣隋使の遣いの文字「遣」、 𠂤(たい)に両手を添えている文字である。遠くへ移動するために携帯するエネルギーであることがわかる。現代まで繋がる官の世界。その𠂤は、二つに分けることが可能で、分けることを(卯(ころ)す)ともいう。 ひとつは八百万の神さまへ奉納し、もう片方を自分自身のエネルギ

022 家 甲骨365

平成31年1月22日(火曜日)20190122太陰太陽暦1217己未56 原姿力発想022お宮12 家 中学生の頃、図書館の整理係をしたことがあった。年配の女性の先生が「石川啄木」を好んでいたので、図書室のメインコーナーにポップを作り[啄木]コーナーを企画して設けた。 しかし、先生に「あれ!?字が違うわよ」と言われた。石川豚木と書いていたっのである!恥ずかしい話(笑)。中学生ですよ。 ※ちなみに甲骨文字にまで遡れず、説文で明記される文字。しかし豕+口(祝詞を入れる器)は存在する。豚や猪など生き物への祭祀は存在した。新しい文字としての「啄」との関係はないかもしれない(考察事項) さて、現代の家は人が住むところである。3400年さかのぼると、、、 家という文字の、宀(べん)の中にはいろいろな、生き物!? 【家】10 [音]カ・ケ [訓]いえ 家は[会意]宀(べん)+豕(し)である。白川翁曰く、金文字形から(豕殳殺(たくさつ)した犬の犠牲)に従う形とし、犠牲を埋めて地鎮を行った建物の意とするが、甲骨文では豚(豕)である。豕と犬の違いは、しっぽの角度を見ると、区別が明瞭だ。 しかし、地鎮祭を行うべき重要な場所であったことは明らかだ。 豕は豚の象形。甲骨文では、祭祀施設、祭祀、後期には地名、人名などの用法で刻まれている。 上甲家、 丁家、 また、 祖辛への祭祀。 お宮(宀べん)の中の生き物の尻尾は垂れている。 また、ぴょこんんと性器が描かれているのも見える。 生き物への去勢は古代から行われており、その区別は重要事項であった。動物(いきとしいけるもの)の甲骨文字詳細考は、7月(甲骨365)

021 安 甲骨365

平成31年1月21日(月曜日)20190121太陰太陽暦1216戊午55 原姿力発想021安 安らかなる場所。 【安】6画[音]アン [訓]やすらか・おく・いずくんぞ [会意]宀(べん)+女。 蹲踞する女性はその家に嫁ぎ、先祖に子子孫孫に至るまで守られる。 俗な説には、女が家で座ってくつろいでいるだけ。男に媚びている。などなど、、、 時代の流行に合わせた醜い文字解説がいまだに存在し、「安(やす)い」の口語表現中心の影響に侵されているのが悲しい。難漢字といわれる「嬲(なぶ)る」などの漢字は使わなくていいし、知らなくても良い。そういう時代もあったのね。後の時代の誤った文字認識と、無駄に増やす難漢字群のセンスの無さにはうんざりする。 さて、原姿の発想を基としたい。安。 安らげる場所。母の胎内にいる胎児は、気持ちを言葉に表すことができないが安らかに守られている。大切な系統を嗣ぐためには、安心できる屋根のある場所は必要であろう。 甲骨文では、祭祀として刻まれている。王の腹(身+◎)の具合を占うものも多い。 S超訳:腹痛が続くの~!?安らかになりた~い! しかしただの腹痛なのか。おなかのあたりの安らかを願うのは。文字だけを抜き取ると「腹」に隷定されるが、その象形は、おなかの大きい人と、器(酒器か)を下(おろ)す文字。もっと深い意味が込められているかもしれない。また上部が欠損して詳細は不明だが「王安祭」は、祭りを安らけく斎行する記述のようにも見える。 神職であれば必ず日々となえる「たいらけく、やすらけく」という文言。 祝詞を何度も何度も浄書して、重ね重ね申し上げる。 神職であれば必ず日々とな

020広 甲骨365

平成31年1月20日(日曜日)20190120太陰太陽暦1215丁巳54 原姿力発想020お宮10 広(廣) 甲骨が地中深く埋もれてから数百年後、孔子が登場して、さらに三百年後、春秋戦国時代に韓非という思想家は、「知に処するは則(すなわ)ち難(かた)し」と。知とは、それ自体を、どのように使うか(処するか)が難しい。と説いた。 古代文字の世界は、いくつかの解決されてない字源のものがある。 この原姿力発想が、解明されたとき、その活用法は広(廣)がるだろう。現代において、その技術やAI革命の根拠や根っこをどこに設定するか。何のために便利や、利潤を追求すべきなのか。金文において「知」という文字が生まれる。知は、まさしく 矢と口(サイ)という器を用いた祈りだ。縄文土器のような器に、未来人は何を入れる。その器が問われている。 さて「廣(広)」の字源は諸説アリ。 【広】5(廣)15 [音]コウ[訓]ひろい <諸説アリ> 白川…金文の字形は佩玉(はいぎょく)(革の帯などに吊り下げた玉)の形。その佩玉を玉と組んで組織した形で、引伸して広大の意となり、金文に広伐・広成・広啓・広嗣などの語がある。「黄」の字形は火矢(火を仕掛けて射る矢)の形で、その火の光から黄色の意味となる。 落合…矢ではなく大に従う形。字源は腰に帯びた佩玉(はいぎょく)の形。 はたして「矢」か。「人(大きく手足を拡げた大)」か。 大きく手を拡げた人の腰に何かを帯びているとするのが適当であろう。 実際の本物をトレースして、古代の指先をなぞろう。 答えはそこにある。 祭祀名としての「廣」 人名(貞人名)としての「黄」 黄組という占術

019 室 甲骨365

平成31年1月19日(土曜日)20190119太陰太陽暦1214丙辰53 原姿力発想019お宮9室 正月の破魔矢。 現代でも弓矢は、宝剣と同様、邪気をふせぐ縁起物とされる。 お宮の中に矢で、室になる。 矢が至る場所。 室から至、矢、そして廣い(広い)や、寅との関係は? このシンプルな造形から派生する古代人の想像力! トレースしながら考察は尽きない。。。 室の刻まれた甲骨文を集めると、 いろんな部屋があったんだ。 子ども部屋、ダイニング、キッチン、書斎、、、寝室、、、いやいや、そういった我々の世界とは違う。祈りの部屋! 東の部屋に 南の部屋。 盟室では、誓いを立て 新しい新室(にいむろ)に宅(宿泊)する王。 甲室とは、はじまりの部屋か? 龜の甲羅部屋か? 司は司令室の司室だろうか。 すべては、祀りのための部屋。自然への願いを込めるため。廣大すぎる自然界から隔離された屋根のある部屋。自然の驚異に畏怖の念を抱きながら、知恵が至った各処であろう。 特に、南の部屋では、 祖先神(丁)のためにいのった。 酒(まつり) 匚(まつり) が刻まれている。 上部の屋根部分をなくすと、「至」という文字になる。矢の先を下に向けて、地面を突き刺している造形だ。 驚くべきことに、この「至」は、いたる(到る)という現代の用法としても完成していて、今より~に至るまで、という漢文用法に通じる原点。すでに刻まれていた!!!のちの漢字システムが、3400年前に完成しているとはっ! 矢は知の象徴でもある。 その矢が突き刺した地面は、選ばれた土地であろう。 願いを込めて弓矢を放ち、指し示す處へ。 原子力発想 19室 了

018 宅 甲骨365

平成31年1月18日(金曜日)20190118太陰太陽暦1213乙卯52 原姿力発想018お宮8宅 前回の「寝」の帚から、ほうきの重要性~魔女の宅急便~で 宅の文字を扱うわけではない(笑) 宅と、箒はまた、その造字法において関係があるのではないか。 託されたもの、 自宅で寝る。「寝」と「宅」3400年さかのぼることができる. 合24951 三帚(三人の婦)は、新しい寝殿に、宅している(宅るか)かどうか。 宅という文字の、宀の中にあるものは何か 寝の箒を、逆さにして飾るように、 宅の文字誕生も、さかさまにした力(耜suki)の象形か。 乇(たく)の字源は、明確にはなっていない。諸説アリ。 寝が、帚の上下さかさまであったように、 力の上下逆向きではないか。 参考に、力の原初の姿をあげる 鋤(すき)のポーズして、再考。 文字の創生された瞬間。 甲骨は、短期間で、現在の漢字システムの重要な部分をおさえていた。 これほどまでの、想像力と創作力はどうこから来たのだろう。 現代のAIを超えるような知恵の回路が一気に発動しなければできない技だ。 魔女の宅急便の帚、この文字に言霊のつながりを感じてしまう。 原姿力発想018お宮8宅 了。

017 寝 甲骨365

平成31年1月17日(木曜日)20190117太陰太陽暦1212甲寅51 原姿力発想017お宮7寝 netai, もうちょっと寝たい(笑) そんな冬の朝。。。 「寝」の文字をさぐる。 原子力発想 寝 【寝】13(寢)14 [音]シン [訓]ねる・みたまや・やむ 寢の初文は宀+帚。箒の形は高貴な女性の象徴である。 家(宀)を守る人。 お宮(宀)をまもってくれるひと(女性) 帚(そう、ほうき)は、造形的には、下部が柄である。 上部は、羽で掃く部分を描き、全体は、 まるで装飾品のように立てかけている。 立懸けてあるということは、シンボルか。 お宮の象徴としての役割を持つといえる。 下部は案のなかでも足がしっかりとした高級家具である。 祭祀のなかの最強祭具=案(T)の豪華なもの(おおきいもの)が「帝」であり、その帝の造形に、箒は似ているのである! お宮の中の祭具は貴重なものであり、 帚(ほうき)はシンボルであった。 婦は、甲骨文では、商王朝の長の皇后に冠せられることが多く、高貴な婦人の象徴として使われる。 この帚を宀の中に置いた文字「寝」は寝殿として、この寝の上に、東西南北を冠して、東寝、西寝(合34067)や、新寝の文字もみえる。 王の寝殿を作る。 甲午貞、其令多尹 作王寝。合32980 甲午(31)貞う、其れ多尹に命じて 王の寝を作らんか。 婦において重要なことは、女性の名前として多く刻まれていること。 およそ100人以上、その土地の名前や、特徴を 婦某として刻んだ。部首わけをしても「女」に纏わる文字が、なによりも一番多い。 甲骨文においては、女性の妊娠や出産祈願などを占うというこ

016究 甲骨365

こどもたちに面白い学びの探究を提供してくれている。 文字を知る。子どものように、発見と驚きのセンスオブワンダーがつながって、続きますように。

015 学(學)

原姿力発想015お宮5學甲骨文において、十干(甲乙…)は神の名前として、登場することが多い。10の柱のかみさまだね。いっぱいいる八百万の神さま的な視点だ。そして学びの神は(戊:つちのえ)=「學戊」と刻まれている。また、学は甲骨文に動詞(V)用法(指導することの意味)でも刻まれてい

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