096.I;m looking through you 6-10(何処)×KoToDaMa
君は何処へ
きみの唇が動いた。振動、辰のごとし地震だ。
ぼくにはなにもきこえない、何も聞き取れない。
むかしのきみはもういない。中身が別人だ。
何処(いづこ)が透けて見える
たtぅた一晩で 消えてしまう。
君は何処へ
<【何処】×古代文字>
【何】7[音]カ [訓]になう・なに・いずく
[形声]声符は可(か)荷担する意。〔詩、商頌、玄鳥〕「百祿を是れ何(にな)ふ」、〔詩、商頌、長発〕「天の休(たまもの)を何(にな)ふ」とあり、古くは何をその義に用いた。甲骨文の字形は戈(ほこ)を荷(にな)うて呵する形に作り、呵・■(荷)の初文。金文に■に作る形があり、顧みて誰何(すいか)する形。のち、両字が混じてひとつとなったものであろう。