DSC_386 古代風景圖 | DSC_0021 | IMG_3460_edited |
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DSC_3867 | DSC_0467暮らし_edited | 0616父の日企画 |
自然風景圖
おおきな川の流れの傍で、文明は生まれる。世界の四大文明のひとつ、黄河のちかく、甲骨の発祥の地:安陽は、豊かな自然を活かした。川、山、水、そして太陽のまぶしい陽の光…自然の力をいただいて火を使い、恵みの雨が降っては岩場に隠れ、自然を畏れ、共にに生きてきた。
そう、これからも…
若いって?
「若」という漢字が、人間の姿、しかも蹲踞しながら、両手を頭上に振り上げて、髪が天高く乱れるほど、祈る巫女の姿だったとは!?はじめて本当の姿を知った時の衝撃は今でも忘れられない。若い巫女。
承諾の「諾」に「若」という文字がついているのも納得がいく。
彼女が、諾してもらいたいこと。正座して、髪を振り乱してまで…
雲と風、星と月
雲気の下に竜尾のみえる形という白川静翁の説はロマンがある。風という目には見えないその自然現象に、生命を与える古代人の想像力。あなたは龍(ドラゴン)を実際に見たことがありますか?
※空海「風信書」ポストカードは、SHOP販売中
暮らし(in my life)
Life:それは草木と草木の間に太陽。
【暮】(怦)[怏][音]ボ [訓]くれ・ひぐれ・よる・おそい
愛ってなんだ!?
後ろ髪がひかれる思い。それは「好き」や「アイラブユー」ではなかった。
[会意]陥(あい)+心。陥は後ろを顧みて立つ人の形。それに心を加え、後顧の意を示す。また穐・愛は同じ字である。
【愛】13[穐]8[音]アイ [訓]いつくしむ・したしむ
甲骨に還れ
古代文字アートの基本は、漢字の原始の姿「甲骨文字(JAPAN HIEROGLYPH)」にある。世界を見渡せば、楔形文字やエジプトのヒエログリフも象形文字であるが、アルファベットは音を示したものであり、漢字と甲骨文字ほどの原型を現在とどめていない。そこには漢字文化圏といわれる東アジア文化圏の貴重な原始風景がある。漢字には今もなお息づく古代人の知恵や力が、秘められている。
20世紀初頭に安陽で大量の甲骨が発見されてから、3400年前の文字を刻んだ瞬間の世界の全容が、日を追うごとに鮮明になっていった。
わが国の「万葉集」には、たくさんの「うた」が残されている、紀貫之にいたっては「ことのは」と心を孔子のごとく探究した、「言霊」の世界は時代変遷を超えて「甲骨」
のすがたを追い続けていたのかもしれない。
自然といきものと人、あらゆる時空と国境の原姿に、はじまりの物語が存在し、その先にわたしたちは立っている。何千年も命を繋いできた我々の言葉たち。この先の未来を紡ぐように刻もう。
今こそ、甲骨に還れ!