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011 宮 甲骨365

なにごとのおはしますかは(をば)しらねども 

かたじけなさに(の)なみだこぼるる。(西行)

お宮を前に。

平成31年1月11日(金曜日)20190111太陰太陽暦1206戊申45

原姿力発想009お宮1宮

お宮に関する文字。ついにお宮の文字だ~。

1月上旬は□(しかく)造形デザインの中心に古代人の発想を追った。1月1日~10日間(一旬<甲乙丙丁戊己庚辛壬癸>)の□(しかく)考は、元「01旦」から、「02邑」「03丁」そして、現代ではあまりなじみがないかもしれない「04雝(ゆう)」「05鄙(ひ)」「06嗇(しょく)」は甲骨文字原姿力発想の重要文字として。「07良」は誰もが知る文字だが、諸説アリ。墓室の象形である「08亜」□系に纏わる文字として「09井」密かな熱い祈り「10区」)

これらは「011宮」への文字のイントロダクションとなる。

甲骨文字365文字、全体の原姿力発想は大きく二つの世界に分けられる。

⦿人が創造したモノと、⦿生きとし生ける命、という二分類。

生命には、草木から動物、大自然からヒトの身体の部分の文字。

創造には、お宮(1月)、祭、糸(衣)作る、武器、車、道路、等のヒトが作った重要な建築物や、道具(祭具)、自然とは異なる人間のつくった空間を挙げる。

お宮の文字<水分トレース宀部分拡大>

このお宮関連文字は、数が多く、3枚に分けて。

建築は創造である。

お宮を作ることは甲骨文に刻まれており、五十鈴川の近くでの伊勢神宮の式年遷宮を想起させるられる。お宮の創設される場所は、神域であり、現代でいうパワースポットである。時に祭りの行幸のように移動し、神は到る處(ところ)に偏在する。現代の地鎮祭のような祭祀は、土地を慰めるために古代から斎行されていた。甲骨をトレースするたび、商王朝の文字言霊の体系に驚嘆する。

お宮の宀(上部)べん 合13517 宀を作る、変化する河に。その境界にテント1?

宮は人名(1期)<羌の宮>としても刻まれている。

合7380貢納記録 

宮3祭祀名 補6595 合20306 さい

癸巳 羌宮 示二屯 帚。

癸巳(30)の日に 

羌宮が二屯を示す

 帚(sign)。

現代の「宮」の文字の3600年前の原型。

古代人も、現代の「宮」を読めるかもしれない。

<考察甲骨>合20306

乙卯 王亡宮 (欠損)

祭祀用法としても刻まれている宮のような造形は、もしかしたら「向」や「尚」の系統に入るかもしれない(考察中)

合20306の「宮」の内側は、口(しかく)ではなく、いのりの器(さい)を二つ並べたかたちにも見える。

祭りの際に、神職は御霊を神輿に移すために、お宮にて祝詞を奏上する。神輿が出発する前と、お帰りになられたあとのの、はじまりと終わり要(かなめ)の祭祀儀礼である。祭りの核心であるが、一般に公開されることはほとんどない。神輿がお宮に到着し、御霊をうつす儀礼のあいだ、神職はお宮の隠された幕の内側で、祝詞を奏上する、、、外ではお祭り騒ぎが續く。。。

なにやら騒がしい世界で、静かに宀の内側で。

内側から深く動かしていかなければ、成就できないこともある。

みえないものは見ようとしなくても、奥の奥にあるもの。

原姿力発想011お宮 了。

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