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024 宰 甲骨365

平成31年1月24日(木曜日)20190124太陰太陽暦1219辛酉58

原姿力発想024お宮14宰

現代の文明は、過去の先人たちの歴史の上にたっている。

時間は前に進み、文明は進化?していくが、果たして進んでいるのか?

宰相とは、政務を補佐する最高官位の者とされた。さて「宰」の文字をさかのぼると、、、

宀は宗廟や宮室の建物。白川翁は辛は大きな把手のある曲刀の象形。犠牲の肉を切る包丁であるとする。宗廟に犠牲を供するとき、天子は鸞刀(らんとう)を用いるが、これを宰割するのはおおむね長老の職とするところであり、その人を宰といった。それで宰領・宰輔の意となる。この文字は甲骨文に登場するのが中期、後期である。(今のところ)

 1期や、初期の甲骨まで遡ると、人はお宮の中にいた。

 S:人が棒状のものを持つ丮(けき)のかたちである。棒は弋(よく)か、杖のようにも見える。人々に支持を出すリーダー的な存在か。おそらく神に仕える宿命を持った特別な存在であろう。フレーザーのいう「殺される王」のように、トップにいる人間は、しばしば、人々を超越する「なにか(自然など、)」からの裁きを受けなければ全体に示しがつかないのかもしれない。それは現代の東アジア諸国の政治的な事例にも似ている。

また、宰の上に、祭りの肉を重ねた「多」の文字を冠して「多宰」という。

多某は、「多尹」「多亜」「多子」など、職能集団の呼称、いわばチーム名として用いられた。

多宰は特に、戦闘に動員された。遠征軍にはリーダーは不可欠であろう。チームには、指揮をふるう人が必要だ。

この場合の宀(べん、うかんむり)は、固定された常設のお宮ではなく、その時どきに設けた外祭用のテントのようなものかもしれない。

すくない画数2画で人を表し

指揮棒を一本の縦線で描く。

小点は汗か?血液?おそらく祭りの御神酒であろうかと思われる。政(まつりごと)を行うために、お祭りは欠かさない。なにか大きなコトを為す際には、古代人は高尚な精神で、儀礼を怠らない。

現代の文明は、過去の先人たちの歴史の上にたっている。

時間は前に進み、文明は進化?していくが、果たして進んでいるのか?

古代人は野蛮だ!そういった認識で片付けることができるだろうか。そして奴隷制度だ!なども、ピラミッドや、原初に発生した遺物をみると、古代人の知的なチームワークの革新性に驚く。奴隷という概念すら怪しい。確かに長い歴史の中で凄惨な戦争も存在したかもしれないが、生きるためだ。大自然と対峙しながら作る古代の生活は現代のわれわれには想像できない天変地異の驚異にさらされた世界だ。古代人は、五感を研ぎ澄まして文字を刻み始めた。この文字システムを発生させた知恵をもち、かつ身体的にも霊的な感覚にすぐれた生き物:古代人!今、

現代人のわれわれは、広大な大自然の大陸に置かれた時、ゼロからそのような想像力を発揮して、亀の甲羅に℃刻み込めるだろうか。恐るべし、古代人!

原姿力発想024お宮14宰 了。

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