019 室 甲骨365
平成31年1月19日(土曜日)20190119太陰太陽暦1214丙辰53
原姿力発想019お宮9室

正月の破魔矢。 現代でも弓矢は、宝剣と同様、邪気をふせぐ縁起物とされる。
お宮の中に矢で、室になる。
矢が至る場所。
室から至、矢、そして廣い(広い)や、寅との関係は? このシンプルな造形から派生する古代人の想像力!
トレースしながら考察は尽きない。。。
室の刻まれた甲骨文を集めると、
いろんな部屋があったんだ。
子ども部屋、ダイニング、キッチン、書斎、、、寝室、、、いやいや、そういった我々の世界とは違う。祈りの部屋!

東の部屋に
南の部屋。
盟室では、誓いを立て
新しい新室(にいむろ)に宅(宿泊)する王。
甲室とは、はじまりの部屋か?
龜の甲羅部屋か?
司は司令室の司室だろうか。
すべては、祀りのための部屋。自然への願いを込めるため。廣大すぎる自然界から隔離された屋根のある部屋。自然の驚異に畏怖の念を抱きながら、知恵が至った各処であろう。
特に、南の部屋では、

祖先神(丁)のためにいのった。
酒(まつり)
匚(まつり)
が刻まれている。
上部の屋根部分をなくすと、「至」という文字になる。矢の先を下に向けて、地面を突き刺している造形だ。

驚くべきことに、この「至」は、いたる(到る)という現代の用法としても完成していて、今より~に至るまで、という漢文用法に通じる原点。すでに刻まれていた!!!のちの漢字システムが、3400年前に完成しているとはっ!

矢は知の象徴でもある。
その矢が突き刺した地面は、選ばれた土地であろう。
願いを込めて弓矢を放ち、指し示す處へ。



原子力発想 19室 了。
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