尾 文字変遷 生(は)えるんだもの。
- むらかみ すいぶん

- 2022年4月1日
- 読了時間: 1分
更新日:2024年3月2日
尻尾の生えた人間の造形を、
なぜ古代人は刻んだんだろう?
ドラゴンボール 鳥山明先生の悟空のような比喩表現か?
それとも古代祭祀の装飾か。
シッポが生えたホモサピエンスもいたのだろうか?

金文の用例は1例のみ掲載したが、「尾」ではないかもしれない。確実ではない。
楚、秦に至り甲骨文字「尾」の造形と同じ文字が出現した。
甲骨文の文章(圖本P071掲載)
「有尾」「侑尾」どちでも解釈ができる。
「尾(人に)が有るか」「尾(神?)に侑めんか」
あなたなら、どう読み解く?

毛は大事。スサノオだって→須
筆はいきものだ。地面との摩擦から書芸術は生まれる。
やわらかいもの。かたいもの。
しなやかなもの。反発する弾力のあるもの。
そして筆の毛を洗う。
一本一本が集まって、先っぽは命毛ともいう。
丁寧に命と毛に、向き合う時も。
まつ毛から尻尾まで、日々生まれ変わるから。
生きているいじょう、大切なものは常に生え、かわり続けていくもの。
最後に、水分アートブック掲載の「尾」まんだら↓

生えてくるもの がテーマ。
毛、角、羽。この生は()え変わる生命力を、古代人は見逃さなかったのだ。
脱毛やら育毛やら、なにかと現代人は忙しいらしい。
角の生え替わり、羽の生え替わり、自然に任せて、
いきものさんたちを見習おう。






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