021 安 甲骨365

平成31年1月21日(月曜日)20190121太陰太陽暦1216戊午55

原姿力発想021安 安らかなる場所。

【安】6画[音]アン

[訓]やすらか・おく・いずくんぞ

[会意]宀(べん)+女。

蹲踞する女性はその家に嫁ぎ、先祖に子子孫孫に至るまで守られる。

俗な説には、女が家で座ってくつろいでいるだけ。男に媚びている。などなど、、、

時代の流行に合わせた醜い文字解説がいまだに存在し、「安(やす)い」の口語表現中心の影響に侵されているのが悲しい。難漢字といわれる「嬲(なぶ)る」などの漢字は使わなくていいし、知らなくても良い。そういう時代もあったのね。後の時代の誤った文字認識と、無駄に増やす難漢字群のセンスの無さにはうんざりする。

さて、原姿の発想を基としたい。安。

安らげる場所。母の胎内にいる胎児は、気持ちを言葉に表すことができないが安らかに守られている。大切な系統を嗣ぐためには、安心できる屋根のある場所は必要であろう。

甲骨文では、祭祀として刻まれている。王の腹(身+◎)の具合を占うものも多い。

S超訳:腹痛が続くの~!?安らかになりた~い! しかしただの腹痛なのか。おなかのあたりの安らかを願うのは。文字だけを抜き取ると「腹」に隷定されるが、その象形は、おなかの大きい人と、器(酒器か)を下(おろ)す文字。もっと深い意味が込められているかもしれない。また上部が欠損して詳細は不明だが「王安祭」は、祭りを安らけく斎行する記述のようにも見える。

神職であれば必ず日々となえる「たいらけく、やすらけく」という文言。

祝詞を何度も何度も浄書して、重ね重ね申し上げる。

神職であれば必ず日々となえる「たいらけく、やすらけく」という文言。

祝詞を何度も何度も浄書して、重ね重ね申し上げる。

この言葉は神意をあらわし、聞しめして ~と續く。

安らぎをあたえていただく。その音連れに耳を澄ます。

また「安」甲骨文には地名用例もあり。

有り難いことに、日本にも多くの珍しい地名、人名が溢れている。

甲骨文字のいくつかの意味として、地名用例を持つ文字は多い。

安:甲骨文用例:1腹痛の安らかを安寧5373 2地名33550 3人名(子安)(婦安)第一期

白川翁は、新しく獲つぐ女性が、お宮の廟中で灌鬯(かんちょう)(清め)の儀礼をし、祖霊に対しての受霊儀礼をし、安寧の儀礼を示す文字とする。里帰りすることを帰寧(きねい)という。下に衣をそえる字形、小点は水滴で清めの御神酒と見立てる。

恭(うやうや)しく手を合わせる仕草は、直線の多い甲骨文字の中でも

なめらかな身体の曲線を演出している。

うつくしい先祖に守られた宮中の女性の姿。

女性だけでなく、宮中での蹲踞の仕草の文字はほかにも。。。(現在は常用しない漢字)

屋根の下で、雨漏りしてるおうちではない。

器は祈りの祭器である。小点は御神酒であろう。

安眠高臥すて青山に対す。碧巌録24則 風穴延沼禅師のことば。

我が国の和語には、日本書紀(崇神)「安平(やす)らかむ」萬葉集(897)「平らけく安くもあらむか」とあり、平安という時代。甲骨文字にも、その造形の言霊力を感じる。

【安歌】あんか しずかに、ゆるやかに歌う。〔楚辞、九歌、東皇太一〕枹(ふう)(ばち)を揚げて鼓を拊(う)ち 皀卩を疏緩(そくわん)にして安(しづ)かに歌ふ

【安居】あんきよ やすらかにくらす。〔老子80〕其の居に安んじ、其の俗を樂しむ。握(あんご・あんこ) 仏教語。三ケ月間坐禅修行する。夏安居(げあんご)、坐夏(ざげ)ともいう。

【安坐】あんざ しずかに坐る。席に安んずる。〔荘子、説剣〕大王、坐に安んじて氣を定めよ。劍事は已に畢(ことごと)く奏せり。

【安寧】あんねい 寧はやすらか。平穏。〔詩、小雅、常棣〕喪亂既に平らぎ 既に安く且つ寧し

平らけく 安らけく萬葉集(897) 祝詞「大祓詞」ヘ

原子力発想021 安 了。

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