
051丙 甲骨365
平成31年2月20日(水曜日)20190220太陰太陽暦0116戊子25 原姿力発想051祭祀20 丙 丁 自分は、戊午(1978)だから、ひとまわり上の午年は丙午となる。統計上、丙午の迷信が実際に表れているのに驚く。1966年の出生率は、ぐんと、下がっている。 「ひのえうま産まれの女の人は、気性が強い」一説に江戸時代、八百屋お七の放火事件が挙げられる。1681年、火災の避難場所で出逢った男性と恋に落ちた、八百屋の娘お七は、ふたたび会いたければ、また火事になればよいと、火事場泥棒にそそのかされて、放火してしまう。お七はこのとき16歳で、1666年産まれのひのえうま、それで、ひのえうまの女性は、気性が激しいとされた。 丙は、のちの五行思想で、火の兄、火の弟は、丁(ひのと)である。甲骨文字まで遡ると、十干。城壁の□造形が、火の弟の丁で、その台座を示す(商王朝)の丙が大きな台座であれば、力強い国や、都市の土台をなすものであろう。か。 ささ、甲骨文字Trace 丙(十干)+(干支)による日付の明記法。 そして数を数えた「二丙」 女性の名前(地名)としての

050彔 甲骨365
平成31年2月19日(火曜日)20190219太陰太陽暦0115丁亥24 原姿力発想050祭祀19 roku 彔 縁は異なもの、粋なもの。 若きJAZZピアニスト、ジェイミーカラムのファーストの名曲カヴァーは、とても気持ちがいい。 ジャズのスタンダードナンバー「縁は異なもの(What a Diff'rence a Day Made)」は多くのミュージシャン、さまざまなパターンの演奏を楽しめる。 縁(えん)とよく似ているのが緑(みどり) 1740年、清朝時代の文人・黄慎(こうしん)の文字「緑(みどり)」 書道の歴史は、ここにきて進化の末路か。彼らの時代は甲骨文字の資料はない。 緑と縁は似て非なるもの。 三千年前の歴史の流れを感じながら、文字のチカラをあらためて感じ直してみよう。緑と縁は似て非なるもの。 「彔(ろく)」さあ、甲骨文字の造形は? 【彔】8画 [音]ロク [訓]きり ろくろく きりのまわる音、歴歴 白川翁の説は、キリ状の器で木を刻み木くずが散る形とする説. 下部の丸い部分が刃先であうという説であるが、甲骨は尖っていない。鋭くキレル刃先では

049 巫 甲骨365
平成31年2月18日(月曜日)20190218太陰太陽暦0114丙戌23 原姿力発想049祭祀18 巫女 お宮でも重要な役割を担う巫女さん。正月のアルバイト巫女だけでなくベテランさんは神職よりキャリアがあったりする方も多い。古代から最初の巫女の「巫」をトレースする。 工をふたつ上下左右に十字に重ねた造形は、みるからに呪術性デザイン力が強い。 シンプルで言挙げせず、甲骨文字の魅力は洗練された発想力。 少し傾けるだけで、十干が誕生する。 のちの思想の五行でいえば、水の兄と、水の弟、癸(みずのと)にあたる。 巫に+して、造字された文字↓ 現代の漢字では表せない文字が、この文字造形の謎を解き明かすヒントになるだろう。 欠損した欠片甲骨では文脈が把握できないが、辛抱強く発想を感じ取りたい。 道元さん、八大山人のみなさん、どうでしょう?笑 道元の力強い「坐」り払い、清代、八大山人のまっすぐマジックで書いたような「巫」 「巫女」も時代と共に変化する。 原姿力発想049祭祀18 巫女

048 工 甲骨365
平成31年2月17日(日曜日)20190217太陰太陽暦0113乙酉22 原姿力発想048祭祀17 工 工とは何か?北魏ぎゅうけつ、気合で刻む。その「匠」の技。 歪に見える拓本も、刻んだ後をなぞれば、彼の本気度が見えてくる。 深いところ、見えない大事なものを見つめたい。そして、高野山で手に入れた空海翁の<独鈷>を手にして考察する。 空海翁は、何のために、工するのか。 工する目的。使命。 モノに命が宿り、大切な世界を構築すること。 踊らされる現代人には喝を入れる、ニンゲン空海の創造だ。 工とは何か。 甲骨文Trace、まるで発破をかける。それは掘削工事?ダイナマイトか、、、 甲骨文では文字がシンプル化されるのが多いが工は下に□が刻まれている。 また、工典と刻まれていることから、祭りに奏上する典籍であることもわかる。 祭祀においても、お宮の保護するためにも 職人たちの匠の技が重要である。 そして空海が手にしているもの。 この独鈷が「工」ではないか!? 神職でいえば「笏(しゃく)」 「工」は何千年を経ても、良いものをつくる。 良工先利其刀 能書必用好筆

047夢と疾 甲骨365
平成31年2月16日(土曜日)20190216太陰太陽暦0112甲申21 原姿力発想047祭祀16 夢 くるくる くるくる 筆をまわしながら 夢の夢の夢を、 明治の三筆 中林ご竹 日本人らしい自由な発想。 そんな螺旋の回転で目が回ると、覚醒。 それは、夢という疾(やまい) ずいぶんと、なが~~い年月を、、 通り超えたので、20年以上前の話を… 1999年6月バンドでのファーストシングル、デビュー曲は「permanentvacation」というタイトルで、当時好きだったジムジャームッシュの映画のタイトルからとった。サビのフレーズは「ぼくらにふさわしい夢を見よう。」 うたとはなにか、 言葉とはなにか。 文字とは何か。 夢ってなんだ? 夢の正体、根源をトレースする。 現代では上部にある草冠は、寝台か。 眠る時に見るのが夢。 子どもが観た 頭に羽の生えたいきもの??? 子どもの時に見た夢は、 どんな夢? 原姿力発想 夢

046 将 甲骨365 宇宙ステーション
平成31年2月15日(金曜日)20190215太陰太陽暦0111癸未20 原姿力発想046祭祀15 将 宇宙に寝床をつくる。 将に在り。 ぼくは算命学でいわれる天将星をもっている。 この将の現実的な力はもろ刃の剣で、なかなかの人生を演出する。 さて、将とは何か。。。 前秦の広武将軍碑に、将が刻まれている・ 甲骨文では、 1祭祀名 2動詞的用法 で、刻まれているのが確認できる。 兄とは祭祀をする長男。⇒ 縦の糸を繋ぐ、現実的P0WER 弓の部隊を率いるか。 弓を放って至る場所、陽のあたるその地で、日中の祭祀か。 弓は神事で重要な役割を担う。 破魔矢で邪気を払うのもそのひとつだ。 現在でも鳴弦の儀式は斎行されている。 将軍は寝台を移動する。その両手で広大な地の駐屯地を移動しその地を征する。 現代でいえば、各国の宇宙ステーションといったところかもしれない。 原姿力発想 将 了。

045 療 甲骨365
平成31年2月14日(木曜日)20190214太陰太陽暦0110壬午19 原姿力発想045祭祀14 きょうから三日間、 「療」「将」「夢」 この三文字に共通するのは「爿」である。 正字は(广+楽)に作り、樂(楽)(らく)声。白川翁は樂は手鈴の形とする。シャーマンがこれを振って、病魔をはらう呪術を行ったとする。〔説文〕七下に「治(いや)すなり」とし、重文として療を録する。〔詩、陳風、衡門〕「以て戟ゑを樂(いや)すべし」とは、櫂(いや)す意。「戟ゑを櫂す」とは、欲望を充足することをいう。→楽 欠けた骨の断片を治療する。 みえない文字も、辛抱強く向き合うと、 まるで浮かび上がるように文字が息を吹き返す。 甲骨文Traceは癒し。 苦いコーヒーにアーモンドチョコ。 古代とつながる不思議な感覚。。。 「楽」 が鈴であるのならば、 鈴ニンゲン!?この文字は、寝台に、楽しむ。子どもあやし、癒す鈴の音色なのか。老人を癒すクスリの薬草なのか。 この甲骨文には田で狩りをする狩猟の安全を占っている癒しとは何か。 草木の言さわぐ、そんなベットの上で。 これはベット(寝台

044 追と歸 甲骨365
平成31年2月13日(水曜日)20190213太陰太陽暦0109辛巳18 原姿力発想044祭祀13 追う、と、歸る 明治、大正、昭和、平成、 甲骨文字に「昭和」の起源を求めると「召方」という敵対勢力に突き当たる。 その地域「召」と呼ばれた勢力を追い伐する記述が甲骨文には見える。 甲骨では、𠂤と足(止)に従い、軍隊を象徴する𠂤(たい)と、進行を象徴する足のカタチから、敵の軍隊を追うことを意味する。 礼器碑158年の「追」 隷書八分体を見れば、「𠂤」の上部の点がいらなかったこと。甲骨文に近いこと。偶然か必然か。 正しい文字の継承を感じることができる。 また、「追」は、人名用例としても刻まれている そして、𠂤(たい)関連文字として重要な「帰」という文字 旧字は「歸」であり、𠂤と帚(婦の象徴)で成り立つ造形である。 遠征から軍隊が無事に歸るといかえり、その婦人に報告する意味を持つ。 遣唐使、帰還、追撃、師匠と、𠂤(たい)にまつわる文字を取り上げた。 今の漢字には存在しない文字と共に考察すると、 この𠂤(たい)が祭祀において、いかに重要なもの

043師 甲骨365
平成31年2月12日(火曜日)20190212太陰太陽暦0108庚辰17 原姿力発想043祭祀12 𠂤 師匠 人生の節目節目に、師がいた。 書において、歴史的な王羲之、顔真卿よりも古い時代。 三国時代のしょうようは、行草の誕生期を彷彿させる。 筆の楽しみが、はじまる原点。 甲骨文字とは異なる筆文字の原姿発想だ。 さあ、この師を さらに遡りつくしたら「𠂤(たい)」の文字。 甲骨文をトレースする 軍をひきいるために、携える必需品はなにか。 遠征で、登山で、野営で、、、、キャンプで!?? 食糧をもたずに何日も歩くことはできない。 師匠が何を持っているか。 分け与えるための𠂤(たい) 祭祀名として刻まれている 人生の節目節目に、師がいた。 まずは音楽の師。 あこギ! それは、10代の終わりにバンドデビューする前夜にあこがれた先輩。 20代中盤に同ステージであったアコースティック三大師匠、 ボサノヴァのサイゲンジ、ブルースのおおはたくん、ファンクのアジアサンライズ大樹さん。。。同じライブでビデオをまわして、よくギターをコピーしたりした。。。懐かしいな

042遣 甲骨365
0211建国記念の日に、遣唐使の「遣」 平成31年2月11日(月曜日)20190211太陰太陽暦0107己卯16 原姿力発想042祭祀11遣唐使 いつの時代も権威は恐ろしい。誰もが2千年も疑いもしなかった常識が、一瞬で覆る。 本物を見なければわからない。 この文字「𠂤」は長いあいだ、阜(丘の象形~大きな丘、小さな丘)に似ていることから、多くの学者が間違えた文字解釈をしていた。紀元一世紀、後漢の時代に許慎によって「説文解字(せつもんかいじ)」によって、以後2千年間、字源研究はなされた。 しかし甲骨文の欠片が1899年から大量に発掘され世界はひっくりかえった。 この「小さな丘」と理解されていた「𠂤(たい)」部は、軍隊が携えた「祭りの肉」であった。 ちなみに[大きな丘]と理解されていたコザトへん「阜」は、神の昇降する梯子であり、例えば 神社には多くの長い階段をのぼるだろう。~出雲大社の古代の大きな階段を想像することもできる。 さて「ちいさな丘」ではなく軍の携帯する「祭りの肉」それを手にして、まだ見知らぬ異族の土地へ、つかいにやるのである。 甲骨文で